友達とは、親とは。

昨夜、連れが夜会いに来てくれてゲームソフトを貸してくれた。
FF９と１０、DVDアニメとシリーズのゲーム４本。

この連れは俺が一人暮らしをする際に喧嘩別れした友達だったが、
父親の死をきっかけに連絡をくれたのだ。
ほら、よく歩道沿いに見かける葬式の知らせをかいてある葬儀屋の看板。
それを見て連絡をくれたらしい。
相当勇気がいった事だったろうに、そこから昔の事は水に流そうって事で復活した。
俺は一度喧嘩をしてしまうと、どうしてもその事に縛られなかなか以前の様に心を開いたりする事が
できないたちなのだが、何故か、この人だけは気を使わず昔の様に付き合える。


昨夜は車の中でSnowも交えて三人で色々な話をした。
もちろん、俺達の事はカムはしていない。
けれど、居心地のいい空間だったように思う。

Snowも連れ（仮にAとする）もBLが大好きでその話で盛り上がっていた。
俺はその手に全く興味が無くて傍で聞いているだけだが、それもまたいい空間だ。
三人に共通するのは創作が好きと言う事で、俺も昔Aと漫画家を目指していたという過去があり、
Aは今でもイラストレーターを目指し、Snowも物書きを目指していたりする。
未来の事を語るのは楽しい。
でも俺達が引っ越しをして県外に出てしまう事でなかなか頻繁に会う事ができなくなるね、と
しんみりする話もしたりした。


母親と、友達（Snoｗ）どちらが大事なのか、昔親に聞かれた事がある。

俺は、半々だ、と答えた。

その答えに両親は酷く落胆し、俺を責めた。

当然親だろう、と。
お前はそんな風に変わってしまったのか、なぜ、そこで嘘でも母親だと言えないのか、と。

俺には嘘でもそうは言えなかった。
嘘をつく事すらも思いつかなかった。
なぜ、友達と両親を比べるのだ、と単純に思ったのだ。
確かに両親にしか助けてもらえない事、癒してもえない事あるだろう。
でも、その逆だってあるんだよ。
友達にしか言えない事だってある。
励まし合ったり、同じ立場だったり……。
俺にとって親はやっぱり親で、心配かけたくなかったりしっかりした自分でいたかったり……。
それぞれで大切なのだ。

カムしていないという隠し事があるかもしれないけれど、
心配かけたくないからカム出来ないのもあるし、俺はなんでもかんでもカムすればいいもんでは
ないと思っている。相手に与える影響は計り知れないものがあると思うから。
そうなるとやっぱり、そういうマイノリティ的な精神面を癒してくれるのは彼女だったり、友達だったり……。
色々考える所がある訳だ。

何が言いたいのかよく分からなくなってしまったが、
数少ない俺の友達と言える存在、彼女、そう言った人達を大切にしようと思う。

親も大切、友達も大切。
俺にとって、全然違う所で同じくらい大切なんだよ？
「同じくらい大切」なんだからね、お母さん。

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