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俺はFTMだ。 俺と言う器で今日も生きて行く。 なんでもない「今」を残していこうと思う。
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仕事帰り、暗闇の中を通るいつもの道の両脇に植えられた静かに佇む木々達。
それは密ではなく、一定の距離を取り一株毎に配置されている。

今は夏、彼らは見事な葉を茂らせ堂々と立っている。
俺はそんな彼らをずっと見てきた。 



冬の頃、同じ景色に俺はこう感じた事がある。

通り慣れたいつもの道には、端から10本目くらいの所に街灯が立っていて
真っ暗な道をオレンジ色の光で寂しげに照らしてくれている。
その光を横目に俺は、愛する人が待つ我が家へ何度帰った事だろう。
夏の頃とは全く違う姿の彼らは、骨ばった体を北風に晒し変わらず佇んでいた。

いつも帰る景色、何も変わらない景色の中にその日、俺は妙に目立つ存在を見つけた。
むき出しの体は光に当たらないとその存在も消え失せる程なのに
街灯の脇に立つ一本に俺の意識はぐっと集中された。
照らされている彼のどんどん近づいてくるその姿は妙に存在感が際立っていて 

むき出しの木肌、枝がまるで天に伸ばした腕、手のように見えて 

オレンジ色の光がそれを誇張するようなスポットライトに見えて 


まるで天に向かって真っ直ぐ手を伸ばした骨ばった手が何かを掴むように
叫んでいるように見えて 


俺の心は何とも言えない気持ちになった。 


なんだかその時の俺の心の中を見透かされたような気がして
物を言わない彼らでも何かを求めるように主張しているのに俺は……? 


天にのばされたその手は

もがいているのか、救いを求めているのか 

はたまた、先へ進めと導いてくれているのか 


その時の俺に神様が送ったメッセージのように思えたんだ。 


本当は、俺は何か別の事がしたくてもがいてるんではないか?
ちゃんともがいているか?もがけているか?
お前は他にするべき事があるんじゃないか?って……。
うまく表現できないけれど、うん、もっと頑張れよって……。 


裏の季節でのそんな姿を知っている俺は
今の季節の彼は横へと葉を広げ、風と共に静かに滑らかに体を揺らせているのに
本当はその内面でとても燃えるものを秘めていて
こんな所では納まらないぞ、俺はもっと上を目指すんだ!と
木なんだけど、木ではない、だから俺はそれを『彼」と呼んでしまう程の熱い『何か』を……。 


いつか、突然その木が無くなったとしても俺は驚かないだろう。
彼は本来の姿に戻る為に旅に出たのだ、と
そう思うだろう。 


その木は俺にとって、無言のエールを毎日送ってくれている。 



なんか、わけ分からない話、すいません~~;
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