昔の余裕と今の痛み。

心のどこかで常に覚悟してる。

心のどこかで少し楽になれるかもと憧れている。

俺は、俺自身が弱くて、俺について来い、何とかなるさと大きな気持ちが持てなくて
ちょっとした不安からSnowを手放そうとしたんだ。

ずっとずっとこの恋が俺の心の片隅に引け目を感じさせていて
手放したなら、この後ろめたさから開放されるかもなんて失恋の辛さの裏側に、
どこか憧れにも似た感情を抱いていたんだ。



「Lushは私が居なくなってもいいの・・・・・・？」


「俺は常に思ってるよ、Ｓnowは男と結婚した方が人生ずっと楽だし、女として子供とか産んどいた方がいいと思ってる。」


「じゃぁ、私、職場の男友達と遊びに行ったりしてもいいの？」


「いいよ、俺はそういう事を縛ったりしないから。もしそれがきっかけで誰か男の人を好きになったら隠したりしないで
その気持ちに従っていいんだよ。」


「・・・・・・。親にカムする気はないの？なんで『ここで頑張る』って言えないの。」


「俺は、こんな中途半端な性別や思考だし、いつかこの恋は終わるだろうっていつも覚悟してる。
Ｓnowが男の人を好きになったら、俺はすぐ身を引くから。」


「・・・・・・。」




電話を切った後、俺の体に以前と違う変化が起きた。



昔はこんな台詞、面と向かっても余裕で言えたのに、

・・・・・・なんで今、こんな胸が痛えんだ？



俺、泣いてんだ・・・・・？



大事なものは増やしたくない、だって居なくなった時辛いから。

だから犬も飼わない、友達だって極力作らない、色んな物にあまり感情移入しないように

気をつけて生きてきたつもりなのに

彼女という存在を作ったのが間違っていたのか、しっかり俺の心に根付いてやがる。

昔よりも今の方がずっと大事に想ってる。

そんなに惚れてないつもりなのに、心に嘘は付けないか。

もし、居なくなったらと想像するだけで泣けてくるのは昔の俺からは想像できない。

昔の俺は、彼女に愛されている事に胡坐をかいて居なくなるなんて絶対無いと、

Snowは俺が居ないと生きていけないだろうって余裕ぶっこいてた。

こんな痛みなんて知らないぞ、俺。




家に着く前に泣き顔を元に戻して、もう一回頑張ってみると伝えようと思い直したところで

Ｓnowからのメール。


***

さっきは言い過ぎちゃった。
支えてあげなくちゃいけないのにごめんね。
ちょっとムキになっちゃった。


私はやっぱりＬushが他の女の子と遊びに行くのは嫌だから
私も行かない。

これからの事は一緒に考えよう？


Ｌushが好きです。　

***


・・・・・・・・・・・・どうしてくれよう、折角泣き顔元に戻したのに再度リセット。



涙がひくまでちょっと遠回りして帰ろうか。





***　***


ＷＥＢ拍手コメレスです。

●ゆかりさんへ

お久しぶりです＾＾長らく放置ですいません＞＜

二人とも元気ですよ、うれしいコメありがとうございますTT



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